アマツツミ 公式ビジュアルファンブックを読んでみた!!!

今回は、2016年12月28日に「Amatsutsumi Vocal Collection~アマツツミ ヴォーカル コレクション~」と同時に発売された「アマツツミ 公式ビジュアルファンブック」の感想を書いていく。全部で112頁であり、表紙の水無月ほたるは描き下ろしである。

何時ものように感想を普通に書いても芸が無いので、此処では本書を使いながら「エロゲにおけるビジュアルファンブックとは何ぞや」というものを、今一度振り返りたいと思う。意外とエロゲ自体は買っていても、それに付随するビジュアルファンブック(以下VFB)は持っていない、というユーザーも一定数居るのではないだろうか。そういう層に向けても、VFBの魅力を筆者なりに伝えてられたら、幸いである。

VFBは、言うなればエロゲの設定資料集である。公式HPや本編で分かる情報は勿論の事、それらでは知る事の出来ない情報も網羅されているのが、VFBなのである。PCゲームブランドによって収録内容に細かい差はあるが、「登場人物紹介、ストーリーガイド、イラストギャラリー」の項目はほぼ共通の必須項目であると言っても良い。

本書における登場人物紹介には、公式HPに載っていない各々の細かいプロフィールや、描き下ろしのSD立ち絵(メインヒロインのみ)が収録されている。さらに原画の克と月杜尋による、それぞれが担当したキャラへのコメントも載っているのが嬉しい。

また、本作の主人公である誠もきちんと紹介されているのが筆者としては良かったと思っている。他のVFBでは殆ど主人公の説明を割愛されているからである。ちなみに、本編クリア後に見られる鑑賞モードでも公開されていない、鈴夏の裸の立ち絵が何故か本書には載っているのが不思議で可笑しかった。

本書におけるストーリーガイドは、本編の流れを軽く要約したものになっている。従っておおよその流れは把握出来るが、実際に本編をプレイするのが望ましいという事なのだろう。全てではないものの、本書で使われたCGが多数収録されていて、自分のお気に入りのGGが載っているか探してみるのも、また一興ではないのだろうか。

此処でも制作陣のよるコメントが収録されているが、やはり本作のメインライターである御影のコメントは、筆者としては必読すべきものであると思っている。本編を彩る名場面を制作している時の心境や、本編では明らかになっていない設定に言及していたりと、読み応えある内容になっている。

そして、イラストギャラリーはある意味、VFBの隠れたメインコンテンツと言っても良いのではないのだろうか。本編の予約特典に使われた描き下ろしイラストや、販促やその他のイベントに使われたイラスト等、本編外で使われたり見られる絵を全般的に網羅しているのが、この項目の特徴である。

実は筆者も半分くらいはイラストギャラリーの為に、VFBを買っているようなものである。何故なら、予約特典としてよく使われるタペストリーや抱き枕のような嵩張るグッズを持ちたくない筆者のような人間にとって、VFBのように純粋に絵として鑑賞出来る媒体は非常に有難いからである。

ちなみに、筆者が本書のイラストギャラリーに載っている中で、オススメのものを幾つか挙げるとするならば、まずはとらのあなのB2タペストリーに描かれているほたるを挙げるだろう。兎のぬいぐるみの耳に隠れて、ほたるが自らのおまんこを開いている絵面は何ともエッチである。よく見ると彼女の居る場所が、病院に置いてあった天蓋付きのベットであるのが分かる。

また、メロンブックスの特典であるB2タペストリーに描かれている、こころもエロくて良い。こころが身に着けている下着が、紐を解かれても尚彼女の股間に張り付いているのが、とても扇情的である。こころと言えば、電気街 2016 SUMMERで発売された射ペストリーでの、風呂場に居る彼女の絵も見応えがある。

2020年5月15日現在は入手困難になっているものの、アマツツミをプレイして些か物足りなさを感じる人には是非手に入れるべきアイテムになっている。当面、再販も電子書籍化もされないのが残念ではあるが、いずれ何らかの措置が取られることを期待したい。

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