「エロゲをやっている奴等は気持ち悪い。」

「エロゲをやっている奴等は気持ち悪い。」

上記のような事を言われて、心の底から平気なエロゲユーザーはあまりいないと思う。しかし、筆者が誰かに同じ事を言われたとしたら、恐らくこう答える。

「確かに、俺もそう思う。」

これは、ブーメランだ。あまりにもブーメラン過ぎて清々しいくらいだ。だって、筆者自身がエロゲを所持していて且つそれで遊んでいるからだ。そんな人間が自分と同じ立場の人間を揶揄するとは、滑稽もいい所である。でも、それでも、筆者はこう思わずにはいられないのである。

「エロゲをやっている奴等は気持ち悪い、自分も含めて。」

抑々自分こそかつて、エロゲを買うなんて阿保のする事で気持ち悪い、と考えていた人間である。だから、世の中のエロゲというものに対する一般的な態度は分かっている。エロゲのようなものは子供の教育に悪いとか、エロゲを遊ぶ男は童貞臭くてキモいと言う男女の意見とか、そういうものを知っている。知っているから、筆者は身内にエロゲを持っていることを必死に隠しているし、それを一部の友人にしか明かしていない。そういう意見に一定の理解があるからこそ、筆者はそれ自体を否定する気はない、というより根本的に否定出来ないのである。

ただ、以前より上記のような気持ちが強くなったのは、やはり自分以外のエロゲユーザーに触れる機会が多くなったからである。

筆者の知っているエロゲユーザーの中に、アフロ田中という人物が居る。彼は筆者よりも早くエロゲを嗜んでおり、他のエロゲユーザーとの交流も筆者のそれに比べると盛んである。そんな彼と連絡を取る機会が偶にあるのだが、その時に此方が一方的に不愉快になる事が多々ある。

彼は最近、SAGA PLANETSの金色ラブリッチェに出てくるセンターヒロイン、シルヴィに激しく溺愛している。その溢れる愛情を此方とのやり取りの中で、爆発させる事がある。筆者はそのアピールに些かうんざりしているきらいがある。

別に作品の登場人物を好きになることに文句を言っている訳ではない。だが、「シルヴィに犯されたい」「シルヴィに踏まれたい」など、個人の具体的で生々しい妄想めいた願望を叩きつけられるのには、少々きついものがある。しかも、それらは文字として残されるからたまったものではない。しかし、このようなやりとりはTwitterで頻繁にやりとりされているものだから、筆者としては胸焼けしかねない。


筆者自身は特定のキャラに愛着を特に持った事はないし、恐らくこれからもないだろう。


プニキがエロゲを遊ぶ理由-或訓練された信者の一生より引用

自分がこういう性質だからそう感じてしまうのかもしれない。エロゲの登場人物達は、他の媒体の登場人物達よりも性的な目線で見られるし、過激な妄想に使われるものである。しかし、そういうものだと頭で理解していても、5chのような場所なら兎も角Twitterのようなオープンな場所で公開されている、他人の下世話な妄想が著された文章を好きになれないのである。

かつて筆者がフォローしていたアカウントで、自分が好きなイラストレーターが出した同人誌を全て持っている人が居た。その人のツイートを見たり、やり取りをしていく中で、この人は本当に〇〇〇の絵が好きなんだなと感心したし、その情熱の一端に羨ましさや憧れを抱いていた。しかし、ある時を境に女性の生理用品や哺乳瓶等を使って、自らの変態さをアピールするツイートをし始めた。更に他のフォロワーと組んだりする事で、その行動に拍車がかかっていったのである。その時に筆者はそっと、そのアカウントのフォローを外した。その人に勝手にがっかりし、失望したのである。そのツイートから感じた幼稚さや生理的嫌悪に堪えられなかったのである。そうして筆者は、エロゲを含む二次元の登場人物を使った倒錯的で変態的な性癖や行動を、態々SNSでアピールするような人間達に嫌悪感を覚えるようになったのである。

たまに友人達に、上記のような痴態を晒した投稿を見せるとやはり決まった反応を見せる、「気持ち悪いな」と。これが世間一般の反応だよな、と筆者は胸を撫で下ろすのである。しかし、SNS上では逆転する。我も我もと続いて似たような、或いはさらにエスカレートした痴態を投稿し、注目されることに喜びを露わにするのである。其処では、より自らの変態さをアピール出来た者が勝者であり正義。なんとくだらない。

筆者は時々友人に、「性犯罪者予備軍」と冗談交じりに言われることがある。だが筆者はそれを言われることが、本質的に嫌な訳ではない。寧ろ、自分を省みるきっかけとして、業と言わせている節がある。

筆者は時々、自分がいつの間にか堂々と性犯罪をしでかしてしまうのではないのかという不安感に駆られることがある。エロゲなどのアダルトコンテンツやエロゲユーザーたちのツイートに触れている内に、善悪や倫理に関するタガが緩んでいってしまうのではないか、それが筆者には恐ろしいのである。そんな事がないように筆者には、友人達のからかいが一種のセーフティーネットとして必要なのである。彼等は筆者がエロゲを持っている事を知ってても尚、1人の人間として変わらず接してくれている。偶に此方がふるエロゲの話題に不満を述べつつも、相手をしてくれる。彼等が筆者の友人で居てくれる事が、こんなにもたまらなく嬉しいのである。

その一方で、どうしても身内にはエロゲを持っていることは隠し通したい気持ちがある。彼等は多分、筆者がこういうのに手を出している事に怒りよりも悲しみと哀れみを覚えるだろう。それが恐ろしくて、夜逃げをしたいという気持ちに駆られてしまい、夜も寝られないのである。

筆者はエロゲというものが、表に出る必要はないと思っている。エロゲはあくまで一種のアンダーグラウンドの中でこそ、輝くものだと思っている。勿論業界が存続する為のマーケティングは今迄以上に活発にすべきだとは思うが、その立ち位置迄無理に変える必要は無い筈である。ただ、先程述べたようにエロゲが一部の人間の、一時の自己顕示欲を満たす為だけの道具に使われた結果、世の中からエロゲが抹消されてしまいかねない程の、迫害や偏見を引き起こすtriggerにされるのは我慢出来ない。

エロゲをする事がプラスではないにしても、態々此方からマイナスにする必要は無い筈である。エロゲの存在を許してくれている一部の心ある人達の為にも、エロゲユーザーは今一度、自分の襟を正す事が必要なのではないのだろうか。生理的嫌悪からくる「気持ち悪い」はどうしようもない。そういう人達の感情を無理に変える事は出来ないのだから。しかし、後天的な理由なら、自分達で気を付ければ解消されそうな原因なら、何とか出来る筈である。それがどんなに良いコンテンツだとしても、それを楽しむ人間がクソなら一緒くたにされてゴミ扱いされることは珍しい事ではない。

結局、筆者という人間はエロゲが好きなのである。だからこそ、それがくだらない事で潰されるなんて悲しい事はあってはならないと思っている。そして、筆者自身が「気持ち悪い」と罵倒され中傷されようと、それで簡単にエロゲを捨てることは出来ないのも分かっている。だからせめて、エロゲが其処に在り続けられる形と場所ぐらいは、残って欲しいし残させてください。

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