今迄の自分が更新していた日時を振り返ってみると、如何にあの頃の自分がブログに対してやる気に満ちていたのか、思い知らされる。
ブログを開設してから1番更新頻度が高かったのが2018年5月。1か月で17個、1週間連続で更新していた時もあるのが信じられない。あの時の情熱は何処に行ってしまったのだろうか。
最初の頃は主にエロゲに関連した記事と、ヘアヌード写真集の感想記事が多かった。無料で作れるブログではなく、レンタルサーバーと独自ドメインを使ったスタートアップの難易度が高いものを選んだ事もあり、色々四苦八苦していた。ただ、文章を書きたいだけなのに、それ以上に面倒な作業を要求されるのがしんどかった。やっぱり素直にはてなブログをやっておけば良かったのかと、後悔しそうになった。
それでも、やる気だけは満ち溢れていたのだと思う。お金を稼ぐとかPVを増やすとかは、どうでも良かった。普段の日常ではあまり言えない成年コンテンツについて、思う存分に言葉を吐き出せるこの場所を作れた事が嬉しかった。自分の中にある感動や不満を思う存分に言葉にするのが、それだけで新鮮であり全てだった。
今はどうだろうか、Googleアナリティクス上のPVを見ても何の感慨も無い。表面上は最初の頃と同じに見えて、実は違う。ブログ自体がどうでも良くなりつつあったから、それに付随するPVがどうでも良くなっていたのだ。あの頃の前向きなそれとは全く真逆な性質によるものである。
一時はPVが増えない事が悔しい気持ちでいっぱいだった時もあれば、急に堰を切ったように増えるのがとても嬉しかった頃もあった。いずれにせよ、その頃もまたブログに対して熱心だったような気がするのだ。
最近はコンテンツの感想を書くにしても、やたら時間がかかるようになったり書けなくなってしまう事が増えていた。いつの間にか質の高いもの、分かりやすいものでなければいけないという、ハードルが自分の中に出来ていたのか。或いはそれらに対する自らの感受性が鈍くなってしまい、そもそもどうでも良くなってしまっていたのか。いずれにせよ、少しずつ自分の中のブログに対する情熱は失われていった。
ブログでお金なんて稼げなくていいとは思いつつも、何処かでやっぱり稼げた方がいいのではないのかと考える自分が居た。くだらねえブログをやってる奴に限って、お金稼げてますアピールしているような立ち振る舞いを見せている事に腹が立った。この辺はツイキャスもYouTubeも同じである。結局、自分のやっている事は人様から見ればくだらない些末なお遊びでしかないと、結論付けられるのが怖かった。そして、いつの間に自分自身が、そういう風に卑下している事を当たり前のように受け入れてしまっているこの状況に対して、何も思わなくなってしまっていた。
誰にも反応されない、誰にも相手されない、それでもいい自分さえ満足出来ればいいじゃないか、マイペースでいいじゃないか。俺は自分に必死に言い聞かせていた。違う。こんなのはただのやせ我慢だ。ブログを読んで貰いたい、配信でコメントを貰いたい、YouTubeでアップした動画をもっと見てもらいたい、全部ひっくり返せば其処にあるのは、自分を誰かに見て貰いたいとか、認めて欲しいという感情だ。
そんな自分のエゴを薄っぺらできれいな戯言で覆い隠していたのだ。どうして今まで気付けなかったのだろう。安っぽいプライドほどみっともなく、自分を傷つけるものは無い。もっとあがきたい、まだ諦めたくない、満足したい。これが俺の本当の気持ちだ。今ここで吐き出せる最大限の言葉だ。
それでも何時かは区切りをつけなければいけなくなったとしても、まだこうして文章を書けるのならば、やろう。始めよう。