今回は筆者がノクターンノベルズの中で、個人的に面白く読み応えのあると考えている作品たちを紹介しようと思う。但し今から紹介する作品の殆どが、完結若しくは更新が途絶えている状態である事をご容赦頂きたい。
露出っ子シリーズ
この作品たちは「ジョジョの奇妙な冒険」のように、各作品の主人公は血縁関係にあるものの、密接にリンクしている訳ではないのでどの作品から読んでも楽しむ事が出来る。主人公の女の子達が色んな場所で露出したりオナニーに励むのは、基本的にどの話でも一貫している。
全体的に読みやすく、無駄に長くないのでサクサク読み進める事が出来る。また、様々なシチュエーションで女の子がオナニーをする様子がエロく、一定の実用性も備わっている。惜しむべきはシリーズの第一章において、作者の手直しによりいくつかの話のエロさが激減してしまっている事である。具体的には、主人公の美々がバスの中でオナニーしながらおしっこを漏らしてしまう話が削られている。更にゲームセンターの回では、美々が周りに人がいるのにも関わらずメダルゲームをしながら、アソコにメダルを挿入したりオナニーしておしっこを漏らすという場面が無くなってしまっている。それでも作品としての質は高く、まだ読んでいない人にはオススメである。
百合の館 ~秘密のお茶会~
こちらはガールズラブがメインとなっていて、物語の舞台設定が若干特殊だが本編の進行にはほぼ影響しない。ある館の中で女の子達がひたすらレズセックスに励むだけの話である。他に目立つ特徴としては、作品中の登場人物たちには決まったカップリングがあり、その中で濃厚なプレイが描かれている。こちらも実用性が高く更新頻度が多かったが、17話目で更新がストップしている。
露出少女詠美の露出譚
この作品の骨子は上記の「露出っ子シリーズ」とほぼ同じだが、所々こちらの方が描写やエロさが生々しく、勝っている部分が存在している。特に第三話の友人に電話しながらオナニーする話や、第十話のコンビニで露出やオナニーをする話が特に完成度が高い。残念ながらこの作品も更新が止まっている状態である。
女子小学生のパンツになったら、ねとねとの股間をこすり付けられた。
語り手の男が女の子のパンツになっているという、摩訶不思議な作品である。だがその設定にお陰で、登場人物の女の子と野郎が交わる事がないという便利な状況となっている。登場人物の女の子達のエロいオナニーが丁寧に描写されていて、実用性がとても高くなっている。アカネちゃんとチトセちゃんのキャラクターが確立されている一方で、ナナミちゃんの印象が薄くなっているのが勿体無い。しかし、最後迄その勢いを維持したまま完結させた作者の力量は、思わずこちらが脱帽してしまう程である。
お兄ちゃん大好き処女ロリビッチ妹は露出おなにぃがやめられないっ!
最後に紹介するこの作品は筆者が今、一番続きを待ち焦がれている程に楽しみにしていると言っていい。
登場する女の子達が皆個性的なエロさを持っていて、お互い喰い合う事なく絶妙なパワーバランスの元に作品が成り立っている。時に変態じみたオナニーや生々しいレズセックスが繰り広げられ、ノリに乗っている作品とも言える。また、少しずつ本筋も進んでいて、勇気と4人の女の子の関係がどうなっていくのかが気になる所である。この作品の作者はTwitterもやっているので、気になる人は是非フォローして欲しい。
お姉さんと私の夏休み
夏休みを迎える主人公の女の子と、とあるお姉さんの爛れるような逢瀬を描いた作品である。全体的に丁寧な文章とは裏腹に、女の子とお姉さんのハードなレズセックスが色濃く描写されているのが、とても面白い。最後まで作品の熱量を落とさず、完結されている良作である。実用性も二重丸である。
最後に筆者としては、プロの官能小説より素人のそれが好きである。何故なら格調高くあろうとする大仰なエロさよりも、実用性を兎に角重視した剥き出しのエロさがしっかり表現されているからである。読者のお気に入りの作品が見つかる事を、筆者は祈るばかりである。
初稿:2018年10月23日
第2稿:2020年4月17日