第15局 (初出:週刊少年マガジン2019年28号)
部室でテスト勉強に励む歩に対して、うるしは敢えて自身が勉強出来る人アピールをする。
第16局 (初出:週刊少年マガジン2019年29号)
中間テスト後の将棋でもうるしに負けた歩は、廊下での徒競走で彼女からの尊敬を得ようとする。
第17局 (初出:週刊少年マガジン2019年30号)
前回、不意打ちで歩に抱きしめられる形になってしまったうるしは、再び彼と会った時もその事を引きずっていた。
第18局 (初出:週刊少年マガジン2019年31号)
いつもより対局時の調子が良いと感じた歩は、その勢いに乗じてうるしに告白しそうになる。
第19局 (初出:週刊少年マガジン2019年32号)
スポーツが得意な歩は、その日の運動会でも大活躍していた。その一方、運動が不得意なうるしは足を引っ張るような形になってしまい・・・。
第20局 (初出:週刊少年マガジン2019年33号)
マキの計らいにより、一緒に二人三脚する事になった歩とうるし。しかし、互いを意識しあう2人の息はなかなか合わない。
第21局 (初出:週刊少年マガジン2019年34号)
歩がアンカーを務める全員リレーの勝敗は、アンカー限定の借り物競争にかかっていた。
第22局 (初出:週刊少年マガジン2019年35号)
部員を増やす手伝いをすると言ったものの、まだ完全には気が乗らない歩。そんな彼の心情を知らないうるしは、ある言い間違いをしてしまう。
第23局 (初出:週刊少年マガジン2019年36・37号)
歩は部員を増やす為に図書室を訪れる。其処には彼の幼馴染である角竜タケルと御影桜子が居た。
第24局 (初出:週刊少年マガジン2019年38号)
新入部員が出来た事に喜ぶうるしを見て、歩は更に彼女を喜ばせようとする。
第25局 (初出:週刊少年マガジン2019年39号)
うるしとタケルの初対局を横目に、複雑な表情を歩は見せる。
第26局 (初出:週刊少年マガジン2019年41号)
歩が対局中に飲んだ紙パックのジュースを、うるしも間違って飲んでしまう。
第27局 (初出:週刊少年マガジン2019年42号)
今日も将棋部に顔を出せなかったタケルは、それとなく桜子の意中の相手を知ろうとするが・・・。
第28局 (初出:週刊少年マガジン2019年43号)
タケルが入部したという事もあり、うるしは歩と共に掃除に励む。
おまけ
4頁の単行本2巻描き下ろしである。
運動会のワンシーンを思わせる、うるしをお姫様抱っこしている歩が表紙として描かれた「それでも歩は寄せてくる」第2巻である。前半は第1巻の雰囲気を引き継ぎつつ、運動会の話を経て後半では新たな登場人物が登場する構成になっている。
うるしのヒロインとして特徴的な部分を挙げるとするならば、それはころころ変わる彼女の表情の豊かさである。特に、歩からのアプローチに対し動揺して赤面する、うるしの反応はさながら百面相とも言える。彼女のそういう気質は、普段あまり自分の内面を出さない高木さんとは対照的である。
第15局や第16局ではうるしが実際に勉強が出来る所が描写されているが、学業が良いという事に関しては高木さんも同様である。更に言えば、「くノ一ツバキの胸の内」の主人公であるツバキも、作中でその成績の良さが明らかにされている。山本崇一朗の漫画に登場するメインヒロインは総じて頭がいいらしい。
第20局から新たなレギュラーとして、角竜タケルと御影桜子が登場する。彼等は共に歩の幼馴染であり、大体いつも一緒に居る事が多い。ちなみに2人共、歩がうるしの事が好きなのを既に知っているようである。
タケルは見た目と口調は不良っぽいが、性格は寧ろ熱血漢という言葉が似合う程に実直である。「男として」や「男らしく」が彼の口癖であり、令和の時代に逆行するような昭和男児の気質を持っている。但し、桜子の催眠術にかなり弱い。
桜子は人見知りの気が強く、比較的仲の良いタケルとすら目を合わせて話すのは苦手である。また、彼女は催眠術が得意であり、頑固な態度を取る彼に対してよく使っている。
タケルは桜子に恋心を持っているが、彼女はまだ恋愛自体を意識していないようである。しかし、タケルと一緒に居る事に対して居心地の良さを感じており、桜子の彼への気持ちは友達以上恋愛未満と言った具合である。
ストーリーとしては、歩がうるしを喜ばせる為に部員集めをするようになる以外で大きな展開はなく、其処に少しずつタケルや桜子達が少しずつ関わっていくようになるという感じである。歩とうるしのつかず離れずを繰り返す日常は、相変わらず安定して描かれていると思う。ただ、些か単調気味になっている感じも個人的には気になる所である。
筆者の記憶が正しければ、本記事も作成してから半年以上経っている筈である。どうにも上手く感想が書けない。書けないというか、作品に対する感度がどうも鈍くなっているような気がする。なるべく早く完成させたいのだが、手が止まってしまうともう駄目である。そろそろ漫画に対する感想記事を一旦休止するべきか、それとも筆者の嗜好が変わってきているだけか、ふとそんな事を考える今日この頃である。