「CHAPTER」は坂口みほの(現:坂咲みほ)のファースト写真集である。
最初の数頁に写っている坂口みほのは、街中で春を感じさせるファッションで決めている。スマートフォンを使っている時の横顔や、見開きで写っている飛び切りの笑顔がとても可愛らしい。ヘアヌード写真集で背景に人が沢山写っているものを、筆者は初めて見た。だから当たり前のことなのだが、脱いでいないので物足りないのである。
場面は変わり、坂口みほのはこれからピクニックに行くような、ボーイッシュなスタイルの恰好である。今時な青のリュックサックを背負い、ショッキングピンクのパーカーに水色のホットパンツと、さっぱりながら女の子らしさも残している可愛らしい格好である。
人気のない道にひっそりと佇むU字ポールに、跨る坂口みほの足はすらりとしていて、とても綺麗である。彼女はこちらに背を向けて跨っているので、突き出された小ぶりなお尻は、思わず撫でたくなる魅力を放っている。そして、彼女がパーカーのファスナーを下げると、ちらりを見える白いブラに包まれた谷間が現れるのである。
次の頁をめくるともっとエロい写真が飛び出してくる。坂口みほのを包むパーカーの下はほぼ全裸である。背景が落書きされたトンネルの壁だけあって、露出プレイしているようでいやらしいのである。欲を言えば、この辺りは彼女にエッチなポーズをさせたりとボリュームが欲しかった。
今度は場所を海に移動してた写真が多くなる。海岸での坂口みほのの笑顔は特に眩しく、殺人を太陽のせいにするのが馬鹿らしくなるほどに、可愛いくてキュートである。また、脱ぎかけのホットパンツから見える白の下着を接写した写真が良い。下着がメッシュなので、中のヘアが見えそうで見えない感じが、もどかしくもそそるのである。
砂浜で全裸になっている写真もあるのは良いのだが、場所が海なのに何故か水着を着ている写真がないのが気になった。水着を着ている写真や、逆に脱衣して露出しているような写真も欲しかった。
旅館で、坂口みほのが入浴している写真の見物である。湯船からおっぱいまで身体を出して首を傾けながら、悩まし気にこちらを見つめている彼女の表情がたまらない。その後の、布団にいる彼女の生乾きっぽい髪から覗く瞳がとても綺麗なのである。部屋の青白い雰囲気も相まって、坂口みほのから妖しくミステリアスな雰囲気さえ、写真から伝わってくるのである。
逆に、朝日が差し込む部屋の中では、裸の坂口みほのは生気をたっぷりと溜めた健やかな生娘として写っている。布団の上で裸でのびをする彼女の写真もとても素晴らしい。更に、灰色のブラトップと控えめな青のショーツ姿の彼女が歯みがきしている写真も可愛らしくて良い。ショーツを上に引っ張って喰い込ませている写真や、それの別アングルから中のヘアが見えている写真もセットでエッチである。
4枚の写真に収められた、昔ながらの赤ジャージで身を包んでいる坂口みほのも見応えがある。彼女の赤ジャージ姿は、「恋するレイヤー」でも見られるが、こちらの方がよりエロい脱ぎっぷりである。
坂口みほのがラブホで乱れているような様が写っている写真も良い。彼女が裸でM字に開脚していたり、四つん這いで喘いでいるような姿が、鏡越しに捉えられているのがエロくて良い。彼女の首筋が汗ばんでいるところを撮った写真も妙に生々しいのである。ただ、部屋が基本的に暗いので彼女の身体の全体像がよく見えなかったりと、物足りなさがあるのが残念だった。
この写真集が例の如く、双葉社から刊行されているのもあってボリュームが足りないのは仕方ないことではある。しかも内容自体は悪くないのだが、あと少しエロさや実用性が満たされるような写真が足りないのが不満点ではあった。しかし、 「恋するレイヤー」 と違いコスプレではないより自然体に近い、坂口みほのが見られるのは、本書の良い所であるのは間違いない。結局、坂口みほのが好きな訓練された信者は買った方が良いのである、と言っておこう。