Losstime Lifeの3rdアルバム「手招く未来の消去法」聴いてみた!!!

今回はLosstime Lifeの3rdアルバム「手招く未来の消去法」の感想記事である。2019年10月27日に発売された本作は、前作「flavor」から半年しか空いていないにも関わらず、制作及びリリースされた異例の作品と言える。2019年8月31号のLosstime Lifeメールマガジンによると、本作の仮タイトルは「Choice」である。

本作の総収録時間は、[52:06]である。

  1. ハレルヤ・ネットワーク [04:07]
    歌:白井舞,TOYro 詞:白井舞 曲:龍崎一,白井舞
    本作のリードトラックである。アルバム制作中、主にTwitter上でこの曲のコーラス部分を担う参加者が募集された。
  2. Success! Album ver. [03:42]
    歌:TOYro 曲,詞:龍崎一
    シングルバージョンにあった、イントロのドラムロールとアウトロのカウントが無くなっている。曲の雰囲気もロックテイストが強くなっている。
  3. シェイクスピアの誘惑 Album ver. [03:40]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    曲間に挿入されるノイズの入ったサビの一部が、シングルバージョンよりも強めに響いている。
  4. 流星コネクト feat.シノビノ [03:49]
    歌:TOYro 曲,詞:龍崎一
    曲の長さがシングルバージョンよりも短くなっている他、より電子音を強めたエレクトロポップに仕上がっている。
  5. Adult→children [03:34]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    かつて、子供の頃に持っていた筈のものを失い大人になった今の自分から、昔の自分へと向けた曲である。
  6. 幸せの適性 [04:10]
    歌,詞:TOYro 曲:龍崎一
    自分が望む幸せと其処にある幸せは同じではない。「幸せ」というテーマとは相反するダークで不穏な曲になっている。
  7. Me;there~ Album ver. [06:37]
    歌:白井舞 曲,詞:龍崎一
    シングルバージョンには存在していた、アウトロで鳴っているノイズが無くなっている。
  8. Stand Up [04:10]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    歌詞の3分の2が英詞で構成されている。
  9. Snow Drop [04:39]
    歌:TOYro 曲,詞:龍崎一
    もう戻れないと分かっていても、大切なあの人への断ち切れない想いを一粒の雪に託した曲である。
  10. アイノソラ [04:57]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    1つの人間関係に引導を渡し、次の幸せに向かって生きようとする姿を描いた曲である。この曲で鳴っている楽器の9割が打ち込みとされている。
  11. Nobody don’t say it. [04:12]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    Losstime Life史上初となる、全編英詞の曲である。メロディも洋楽っぽいカントリーなものとなっている。
  12. 不老不死 covered by shumi [04:23]
    男性ボーカルによるカバーが為されている。

本作は、それまでのLossstime Lifeの音楽を塗り替える、現時点での最高傑作である。アルバムが3枚目を迎えても、より表現の幅を広げつつ自分達の音楽の限界を塗り替えんとする、責めの姿勢を貫いている。

「ハレルヤ・ネットワーク」は本作の根幹を成す、必要不可欠な1曲である。我々の世界を張り巡らすネットの世界は、良くも悪くも我々の生活に多大な影響を及ぼしている。そして、少なくともLosstime Lifeの音楽は、このネットの世界を使わなければ出会う事が出来なかったかもしれない。その事実は変えようのないものであり、彼等の音楽は今もきっとネットの向こうの誰かの元へと鳴り響くのである。

本作のジャケットに描かれているように、我々の人生は1つの場所から始まり無数の選択肢が拡がっている。どれを選択するかは自分自身の裁量であり、その結果はその時になって初めて分かるのである。しかし、結局どの道へ行こうと最後には、1つの場所へと収束していくのである。

今回、収録されている曲には、複数の選択とその結果が散りばめられている。しかし、その先がどうなるかは誰にも分からない。出来る事は進むことのみである。そして、Losstime Lifeもまた、どうなるかは分からない未来に向かって進んでいるのである。

筆者は本作を聴いて改めて、Losstime Lifeが創る音楽の行く末を見てみたいと思った。彼等が歩む音楽の道が最終的に何処に辿り着くのか、それは分からない。しかし、彼等の自身の音楽に向き合う姿勢と覚悟は、確かに本作に込められていると思う。「1%の革命前夜」、次のステージへ向けて彼等は既に動き出している。

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