Losstime Lifeの2ndアルバム「flavor」を聴いてみた!!!

2019年4月28日にリリースされた、Losstime Lifeの2ndアルバム「flavor」の感想を述べていく。今回のアルバムは全12曲であるものの、収録曲のインストを除外すると実質6曲で構成されていると言える。前作の「意志と死と詩」と比べると収録数の少なさは目立つがその分、値段が1100円と安くなっている。また、歌詞カードがブックレットになっていて、前作のより読みやすくなっている。

本作の総収録時間は[25:10]である(但しインストを除く)。

  1. Tomorrw Land [03:31]
    歌:白井舞,TOYro 曲,詞:龍崎一
    本作のリードトラックである。全編で鳴り響くギターや合間に挟まれた英詞と電子音が折り重なり、心地良さと疾走感溢れる爽やかな曲となっている。
  2. 恋心Sweet Album ver. [04:43]
    歌:TOYro 曲,詞:龍崎一
    シングルバージョンよりも低音が抑えめになっている分、電子音やギターが強めになっている。更に、ボーカルも録り直されていて、アウトロでは彼女のコーラスが追加されている。また、曲の終わり方もフェードアウトから変更されている。
  3. Blue Star Album ver. [04:28]
    歌,詞:TOYro 曲:龍崎一
    こちらも歌い直しがされていて、シングルバージョンより音域が高くなっている。そのおかげで原曲より更にメロディアスになっていて、ボーカルの存在感が強くなっている。
  4. 君は海 僕は貝 [04:05]
    歌:TOYro 詞:白井舞 曲:龍崎一
    青春小説のような雰囲気を携えた歌詞と、TOYroの歌声が合わさったジュブナイルな曲になっている。
  5. 確か4月6日のこと [04:30]
    歌:白井舞 詞:TOYro 曲:龍崎一
    前トラックとは対照的に、大人びた苦さを描いた歌詞とそれを包み込む甘く優しいメロディが特徴的である。
  6. 愛の歌 Album ver. [03:51]
    歌,詞:白井舞 曲:龍崎一
    シングルバージョンとの大きな違いは、アウトロが若干長くなっている事である。

収録曲数の少なさというハンデを負いつつも、全体的に明るめで印象に残りやすい曲で固めているのが本作の強みである。前作が比較的重厚でメッセージ性が強かった分、差別化を図りたかったという意識があるのかもしれない。いずれにせよ、Losstime Lifeの音楽の振り幅を強めるという点において、充分な役割を果たしているだろう。

個人的に思った事の1つとして、本作ではメインボーカルの1人であるTOYroが目立っているという印象を強く受けた。本作で彼女が歌っている曲は3曲であり、ツインボーカルである「Tomorrw Land」を除いてもその数は多いと言える。

特に、本作でアレンジされた「恋心Sweet」と「Blue Star」は、いずれのシングルバージョンと聞き比べても彼女の歌声がより洗練されているのが分かる。それはTOYroのボーカルとしての更なる伸びしろを示しており、彼女こそ本作における影の主役と言っても過言では無いだろう。

公式で明言はされていないが、本作では「2」が散らばっている。例えば「恋心Sweet」「確か4月6日のこと」「愛の歌」では、男女「2」人の恋愛の要素が含まれている。「Tomorrw Land」の歌詞の中の「君と僕」や、「君は海 僕は貝」という曲タイトルにも、「2」人を連想させる言葉が入っている。

「確か4月6日のこと」の歌詞に至っては「二つのココア」「二つの傘」といった「2」という数字が明記されている。「Blue Star」で描かれているのは、決して交わらない大きく隔たりのある「2」である。

本作のジャケットに描かれている曲線を多用した幾何学模様が何を指しているのか、筆者にはいまいち理解出来なかった。だがよく見ると、それは「2」を崩した集合体に見えなくもない。そして、それらは「2」つであり尚且つ互いに対照的なのだが、それぞれ細部は異なるデザインなのである。

人間は常に何かと隣り合わせに生きている。その何かは、同じ人間かもしれないしそうではなく動物や植物だったり、あるいはもっと別のものかもしれない。更にその距離は近いかもしれないしずっと遠くかもしれない。いずれにせよ、それらを認知するのに必要なものがあるとすれば、それは即ち五感である。そして、それを使い生まれるのが「flavor」なのである。

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